寂しがりやの猫
「でも 田村ってやっぱり奈都のこと好きなんじゃないのかなあ」
悠里に言われてドキリとする。

「なんでよ」

「だってさ、別に言わなくたっていいじゃん?留学のことなんて。
アタシには 奈都に認められたい、っていう田村のアピールに聞こえる」


「ほぉ… なるほど」

「奈都!アタシは 真面目に話してんのー」

悠里に パカッと殴られた。

「はい、すいません」

素直に謝ると 悠里は 頭を撫でてくれた。
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