寂しがりやの猫
二人で散々呑んで コタツで雑魚寝をした。
― 悠里… ありがとね
すっぴんの悠里の寝顔は、あの頃のままのようで、可愛かった。


ふと カーテンの隙間から明かりが見えてコタツから出た。

「綺麗…」

空が朝焼けでキラキラしている。

― 田村にも見せたいなあ…

少し乙女チックになりすぎてしまう。


けれど確実に田村の存在は 私の生きる支えになっていた。
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