寂しがりやの猫
想い
田村に腕枕されながら、天井を見上げて話した。


田村が留学して経営学を学びたい、 と言う話や

私は お見合いを断った話。


結城や市川の話。


そして 私が田村を見る度に笑ってしまう話をした。


私達は お互いに自分を判って欲しかった。
男と女である前に一人の人間として。

だから 一晩中語りあった。
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