寂しがりやの猫
「田村くん 留学しちゃったんですよ…」

― あ… そうだった…。田村 行っちゃったんだ…。

あのまま連絡を取らなくなって、わざと忘れようとしたけれど、やっぱり忘れられなかった。

「千里ちゃん、時間ある?」

「あ、はい、大丈夫です」


「良かったら たまには 二人で呑みに行かない?」

結城は嬉しそうに はい、と言い、二人で居酒屋に行った。
< 201 / 214 >

この作品をシェア

pagetop