不運平凡少女が目立つ幼なじみに恋をした。


今度こそ、絶対絶命。冷や汗が止まらない。

体育館倉庫の中に突き飛ばされ、私は顔を青くした。

「たいして可愛くないのに調子に乗ってんじゃねーよ。」

「ちょ、調子にのってなんか、」

いない、と言おうとしたとき頬に鈍い痛みが走った。

叩かれたと気づいたとき胸倉を掴まれて軽く持ち上げられる。

恐怖で声がうまくでない。


「美和は、理来君が入学してきてからずっと好きだったのよ!

それなのに、アンタは幼馴染だからって傍にいていい気になって、

ホントむかつく!乃木東矢まで味方につけてッ、なんなのよ!」


なんなのよ、と言われても。


「わ、私、乃木君を味方につけた覚えはありません。

それに、幼馴染だから理来の傍にいるんじゃない、です。」

「はぁ!?」


「私、理来が好きなんで、」


ここで曖昧にするほうが後々面倒なことになりそうだと思った。

だから、正直に理来への気持ちを口にすれば上級生は顔を赤くさせ、

先程よりも怒りを露わにした。



「ふざけんな!」


上級生は手を振り上げた。

避けようにも胸倉をつかまれていて、避けれない。

私はぎゅっと目を綴じた。





ぱぁんっ!


倉庫内に乾いた音が響いた。
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