Signs Of Love【クリスマス短編】
「いつ飲んでも美味いよな。果歩の淹れてくれるお茶」
「そ、そうですか?」
ただでさえ体が火照って熱いのに、とてもとてもホットのお茶なんか飲めなくて。
あたしは先輩がカップに口をつけるのをぼんやり眺めていた。
「ああ、9年前から変わってない」
先輩が遠い日を懐かしむように笑う。
9年前……
そうだね、その頃から変わらないね?先輩の笑顔。
その笑顔を見ていると、あたしの心も過去へと自然にタイムスリップする。