Signs Of Love【クリスマス短編】


「先輩はわかってないなぁ」



あたしは涙をのみこむ。鼻の奥がツン…ってする。



「果歩?」


先輩は窺うようにあたしの名前を呼んで、頭に手を置いたまま顔を覗き込もうとする。



でも、耳を甘く震わせる優しい声も。



大きな温かい手もあたしのものじゃない。



だから…



「先輩はもう帰ってください!!」



そう言って、あたしは先輩の手を振り払っていた。




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