Signs Of Love【クリスマス短編】


「俺のせいだっていうのか?」



「そうですよ?先輩があたしに優しくするからいけないんです!」



多分、あたしすっごい嫌な笑い方してる。



普段しない顔すると、筋肉がピクピクするから、鏡見なくたって自分でもわかる。



ねえ、先輩…?



自分で自覚してるのと、おんなじ顔が先輩の目にもきっと映ってるね。



うん、間違いない。



だって、先輩の顔も、引き攣ってるもんね…



怒ってるような、それでいて寂しそうな表情。




でもね、それでいい…



まだ間に合うよね?



先輩が好きな人と過ごすクリスマス。



それを邪魔する権利なんて、あたしになんか、ないんだ。



あの夜、あたしたちの間に何かあったのかもしれないし、なかったのかもしれない。



でも、そんなの、もうどっちでも良いよ。



先輩はあたしの大好きな人だから。



後にも先にもこれっきり、一生に一度。



「あたしだって、そろそろ一人前にならなきゃなんですから、もうあたしにかまわないでください、ね?」



大好きな先輩へあたしからの史上最悪のクリスマスプレゼント――…




< 40 / 66 >

この作品をシェア

pagetop