Signs Of Love【クリスマス短編】
「俺のせいだっていうのか?」
「そうですよ?先輩があたしに優しくするからいけないんです!」
多分、あたしすっごい嫌な笑い方してる。
普段しない顔すると、筋肉がピクピクするから、鏡見なくたって自分でもわかる。
ねえ、先輩…?
自分で自覚してるのと、おんなじ顔が先輩の目にもきっと映ってるね。
うん、間違いない。
だって、先輩の顔も、引き攣ってるもんね…
怒ってるような、それでいて寂しそうな表情。
でもね、それでいい…
まだ間に合うよね?
先輩が好きな人と過ごすクリスマス。
それを邪魔する権利なんて、あたしになんか、ないんだ。
あの夜、あたしたちの間に何かあったのかもしれないし、なかったのかもしれない。
でも、そんなの、もうどっちでも良いよ。
先輩はあたしの大好きな人だから。
後にも先にもこれっきり、一生に一度。
「あたしだって、そろそろ一人前にならなきゃなんですから、もうあたしにかまわないでください、ね?」
大好きな先輩へあたしからの史上最悪のクリスマスプレゼント――…