Signs Of Love【クリスマス短編】
迫ってくるように感じてた暗闇も時間の経過とともに、だんだんと目も慣れてきて。
今では涙で揺れる視界でも先輩の表情までもが、ハッキリ見てとれる。
多分、先輩の目にもあたしの姿がおんなじくらいに…
ううん…泣いているあたし以上に、ハッキリと映っているんだろうと、自覚しながらも。
泣き顔を見られたとか。
メイクが落ちるとか。
頭の端っこで考えても。
それでも、後から後から零れ落ちる涙を止めることはできなくて。
最終手段で顔を俯けようと試みたけど。
「果歩…」
名前を呼ばれたと同時に、先輩の大きな手にフワって顔を拘束されてしまっていて、その願いは叶わなかった…