Signs Of Love【クリスマス短編】
「ねえ、果歩?さっき果歩が言ったように、俺は果歩にとって仕事の面であんまり良い先輩じゃないのかもしれない…」
「あ、あの…」
「わかってるんだ…俺がしてることは多かれ少なかれ果歩を甘やかす事になるって…だけど、先輩としてじゃなく一人の男として好きな子が困ってるのを黙って見ているだけなんて俺にはできないんだ」
先輩、今何て――…?
何を言ってるのかわかってますか??
約束…?
好きな子…?
今、先輩が言った事を、あたしなりの恋の方程式に当てはめて行き着く答えは――…
先輩がイブの夜約束した好きなっ子って、あたし――…?
でも行き着いた答えはあたしにとっては衝撃的すぎて、信じ難くて。
正しい答えを求めるように。
「…、先輩あたしの事好きなんですか――…?」
あたしの手を取って、しっかりとあたしの瞳を見つめてくる先輩に、口からするりと疑問が零れ落ちたら。
「気付かなかった?俺の好きのサイン?」
「好きじゃなければ、こんな事しないだろ?」
先輩はそう言って、軽く握っていた手に甘く指を絡めた。