Signs Of Love【クリスマス短編】


「言ってくれれば、良かったのに…」



「果歩?」



「約束のこと、あたし、覚えてなくて……言ってくれれば良かったのに…」



あたしの問いかけに『ん?』って、あたしの顔を覗いた先輩は。



「あの日から、果歩の様子がなんか可笑しくて。目があってもすぐに視線を反らすし。話しかけても上の空だし。何となく俺を避けてるように感じて。もしかして、あんな約束しなきゃ良かったって後悔してるんじゃないかって思った…
あの約束が、好きな子を…果歩を困らせてるだけなんじゃないかと思ったら、そうしたら言えなかったんだ…
でも、そっか忘れてただけだったんだな…」



そう言って、先輩は切なそうに笑った。




“様子がおかしかった”



そう言われてしまえばそれまでだけど。



困らせたくないから、あたしに何も言わないでいてくれた。



それもきっと先輩の優しさなんだって、思うけど。




でもでも――…




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