Signs Of Love【クリスマス短編】
「先輩こそ気付きませんでしたか?あたしのサイン…
目が合えば心臓があり得ないくらいに、ドキドキして顔が赤くなっちゃうから合わせてられないし。
先輩があたしに触れる度に全身がキュ~って悲鳴上げるみたいに先輩を求めてること…」
「今だってそうですよ?心臓の音が聞こえちゃわないかってハラハラしてるし、それにこの繋いでる手だって、どんどん熱くなってて、自分の手じゃないみたいに…」
「か、ほ…?」
「もう!!どれもこれも先輩のことが好きだっていうサインじゃないで――…」
“サインじゃないですか――…”
そう言おうと思ったのに、あたしのそれは最後まで紡がれることなく遮られた。
遮ったのは
すっぽりとあたしの体を囲うように背中にまわされた腕と、ふんわりと温かい温もりを与えてくれる大きな胸。
そして――…
「嬉しすぎるんだけど――…」
そう、耳元で聞こえる先輩の甘い声に胸が震えて。
その言葉とともに吐き出る先輩の熱い吐息に胸がドキって高鳴ったから…
「果歩は高校の時も、再会した今も、俺にとっては、可愛い後輩で。
でも、後輩なんかにしておけないくらい、大好きな女の子だよ」
その信じられないくらい甘い言葉と。
あたしを大切にしっかりと、抱きしめてくれるこの腕が。
大好きな先輩からのクリスマスプレゼント。
あたし史上、最も幸せなクリスマスプレゼント、だよ…