同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「おー。俺にプレゼントか?」


 陸は私からと勘違いして、ニヤけた顔をした。


「私からじゃないわ」


「え? じゃあ……」


「三島、結衣さんからよ」


 私は嫌味っぽく、わざと“三島”で切ってそこを強調して言った。でも陸にはそんなのは通じないらしく、


「結衣が持って来たのか?」


 と、目を丸くして言った。


「そうよ。昨夜寝ないで仕上げたらしいわ」


「そうかあ、間に合ったんだあ……」


「良かったわね。誕生日に間に合って」


 そうカマを掛けたら、


「そうだな。結衣のやつ、がんばったなあ」


 そう言って、陸は優しい顔をした。


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