ブラウン管の中の彼女

「あれ…?同じおかずだな…」


ぎっくん!!


太一は実早と祐ちゃんのお弁当を見比べた。


「ぐ…偶然だね…たまたま同じおかずを作るなんて!!ねえ?福永さん?」


「そそそうだね!!実早と間宮君ってば案外気が合うんじゃないかな!?」


偶然も何も実早のお弁当は今朝祐ちゃんが作ってくれたものだ。


全く同じのおかずが入っていて当然だ。


「へえ~」


その後は大した会話もなく時が過ぎる。


一方的に太一のマシンガントークが繰り広げられたとも言うけど…。


「ねえ、まみやく「太一、飲みながらしゃべると零すぞ」


たとえ話しかけようとしても祐ちゃんは太一に話題を振ってしまう。


その態度は実早が迷惑以外の何者でもないと言っているようだった。


何でなんだろう…?


祐ちゃんは隣に座っているのにその距離がすごく遠くに感じるの―…。


全く同じお弁当が霞んで見える。


< 115 / 280 >

この作品をシェア

pagetop