春待つ花のように
ノアルの仕事が終わると、2人の時間が始まる。

最近はノアルが仕事を休んだりしており、二人の時間がなかった。最後までなくてもいい、ただ肌を触れ合うだけでいい。今日もそれは叶いそうになかった。

「ノアル、変よ。仕事を急に休んだり、仕事をしていても何か上の空だし…」

 マリナは彼の痛い所をついてきた。確かにローラがカインに連れて行かれたり、ロマたちの情報を得るために城下町のほうに出かけたりと度々、休むこともあった。

 仕事もカインたちのことを考え出すと、手が止まってしまうときもあった。

答えを出した今でも、不安に思ったり、これが正しかったのだろうか、と考えこんでしまう。

一度決めたのだ。頭を切り替えて、突き進むことが正しいことなのかもしれない。

しかし、計画が失敗し、カインたちにもしものことがあったら…さらにローラたちにも何かあったら…そうマイナス要因を考え出すとキリがなく、不安が襲ってくる。
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