春待つ花のように
 国民が新しい国を望んでいないときに動いても意味の無いこと。

 たとえ復讐がその裏に隠れているとしても、国民の気持ちをこちらに惹き付ける必要があるのだ。

「ゼクス、彼女に確認とれますか?」

 カインは静かに質問をすると、ゼクスは困った顔をする。

「少し難しい。今はレイの方につているから…」

 そう言いながら、ゼクスは黒色のスーツをカインに渡してきた。

「これは?」

 不思議な顔をするカインに彼はニッコリと微笑んだ。

「今、無職なんでしょ? 私の部下としてよろしくお願いします」

「はい?」

「俺一人では、レイとマリナ様の両方の身の回りの世話はできないから」

「え?」

「泊り込みで週休二日。宮殿内は自由に歩ける…なかなか好条件だと思わない?」















『なかなか好条件だと思いませんか?』

 そうゼクスに言われて始めみた執事の仕事だが、意外とこの仕事は難しいし緊張する。
< 181 / 266 >

この作品をシェア

pagetop