春待つ花のように
「アスラン家残党捜索隊?」
マリナは不思議そうに声をあげる。そんな隊があるなんて全く知らない彼女。一体何のことだか、わからずに立ち上がった。
「女に守ってもらうつもり?」
ロイは口を緩めるとカインを見る。
カインはケーキナイフを咄嗟に掴み、構えている。窓から逃げるにも、少し距離がある。
ロイに背を向けて走ったところで、下に彼の部下が待ち受けていれば、逃げ切れない。かと言ってここを突破して何処に逃げ込めばいいのか。
いくら宮殿を熟知しているからといって、隠し通路までは距離がありすぎる。
「ロイ隊長、国王がお呼びです」
黒のスーツを着ている男が、彼の後ろに音も無く近寄ると耳の傍で話しかけてきた。
「国王が?」
「はい、今すぐに来てほしいと」
「今すぐに?」
ロイは嫌そうに繰り返す。もう少しでアスラン派の人間を一人捕まえられるかもしれないというのに、国王の命令でこの場を離れるのは惜しい状況だ。
相手は武器を持っていない。こんな滅多にないチャンスなのに、これを逃せと言うのだろうか。
マリナは不思議そうに声をあげる。そんな隊があるなんて全く知らない彼女。一体何のことだか、わからずに立ち上がった。
「女に守ってもらうつもり?」
ロイは口を緩めるとカインを見る。
カインはケーキナイフを咄嗟に掴み、構えている。窓から逃げるにも、少し距離がある。
ロイに背を向けて走ったところで、下に彼の部下が待ち受けていれば、逃げ切れない。かと言ってここを突破して何処に逃げ込めばいいのか。
いくら宮殿を熟知しているからといって、隠し通路までは距離がありすぎる。
「ロイ隊長、国王がお呼びです」
黒のスーツを着ている男が、彼の後ろに音も無く近寄ると耳の傍で話しかけてきた。
「国王が?」
「はい、今すぐに来てほしいと」
「今すぐに?」
ロイは嫌そうに繰り返す。もう少しでアスラン派の人間を一人捕まえられるかもしれないというのに、国王の命令でこの場を離れるのは惜しい状況だ。
相手は武器を持っていない。こんな滅多にないチャンスなのに、これを逃せと言うのだろうか。