先輩の妹
俺の頭の中ではさっきの光景が何回か繰り返される。
「…なんかイメージと違う!」
加賀がボソッと言った。
「イメージ?」
俺が聞き返すと加賀はうんとうなずいた。
「…南都先輩と帰ってたの、あの子。
なんかさもっとふわふわした可愛い感じかと思ってたけど…真逆だね。
ちょっとツンツンしてるし…うーん」
そう言うと「なんか良い意味で裏切られた感じー」などとぶつぶつ言って校舎に向かい歩き出した。
「…ふーん。」
軽く相づちをうち後ろをついていく。