先輩の妹

俺の頭の中ではさっきの光景が何回か繰り返される。

「…なんかイメージと違う!」

加賀がボソッと言った。

「イメージ?」

俺が聞き返すと加賀はうんとうなずいた。


「…南都先輩と帰ってたの、あの子。

なんかさもっとふわふわした可愛い感じかと思ってたけど…真逆だね。

ちょっとツンツンしてるし…うーん」


そう言うと「なんか良い意味で裏切られた感じー」などとぶつぶつ言って校舎に向かい歩き出した。


「…ふーん。」

軽く相づちをうち後ろをついていく。

< 11 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop