先輩の妹

ドアの前に立つマキさんでなかなか中が見えないようで南都先輩の妹はひょこっと顔を出して部室の中をのぞきこむ。

「ナツならここにいないよ。一年生にいろいろ教えてるから。」

「そっかー、残念……げっ!」

部室をその場で見回す先輩の妹と俺は目が合う。

そうしてむこうはすぐ顔を歪ませた。

その様子を見たマキさんが俺に聞く。

「何?知り合い?」

「知らなーい」

先に答えられてしまった。

そういってベーっと舌を出す。

「…なっ!」

俺はその行動に絶句した。

「(…なんて女!)」

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