揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「5年生で初めて関係を持ってから、俺達は毎日のようにヤってるんだ」


義理の親子の秘密な関係。

それが、今でも毎日続いていると彼は言う。


私の脳裏に再びあのビデオの映像が過ぎる。

毎日のように、彼はあぁやって…継母を抱いてるんだ。


「そう…なんだ」


彼の口から2人の関係を認める言葉を聞いて。

正直、ショックが大きかった。


あんなモノを見せられたんだから、そうだって分かってはいたのに。

こうして改めて彼に告げられると、とてつもなく胸にグサリと刺さってくる。


やっぱり、私じゃなくて彼女を愛してるんだろうか……?


「だけど、まどかさんを好きなわけじゃないから」


重苦しい空気に包まれていた私に届いたのは。

彼の…意外な言葉だった。


「えっ?」


だって、本命の彼女なんでしょ?

それとも、これも…私を利用する為の嘘なの?


彼の言葉を素直に聞き入れていいものか、正直戸惑っていた。

だって、毎日のように抱いている人の事を好きじゃないって……?


「俺の家族はまどかさんだけだ、って言ったよね?」


彼の問い掛けに、黙ったまま頷き返す。

その反応を確認すると、彼は大人びた眼差しをこちらに向けてきた。


「小学生の俺がさ、まどかさんに捨てられたら…どうなると思う?」


「えっ?どうって……」


いきなりの予想外な質問に、咄嗟に気のきいた答えを返せなかった。
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