揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「俺の事を彼氏だと思ってるって事をか?」
雅志が、どうやって梨香から聞いたのかは分からないけれど。
俺は…きちんとコイツに説明しなくちゃいけないんだ。
それが、友人を傷つける結果になったとしても。
「あぁ。だってそうだろっ?お前は別の学校に彼女がいるんだよな?だったら、何で篠原さんの彼氏になってんだよ?いくら記憶がないからって、おかしいだろっ!?」
小柄な雅志は、自然と俺を見上げる体勢になり。
切羽詰まったような表情で、早口でそう捲し立ててきた。
「俺しか…分からないんだよ」
「はっ?」
「篠原さんは、俺の事しか分からないんだよ。親も先生も友達も、誰の事も分からないって言うんだ」
その事実を知らなかったのか、雅志の動きは止まっていた。
曇った表情のまま、じっと俺を見上げてくる。
「そして、俺の事を彼氏だって思い込んでるんだ。記憶の無い彼女にとっての唯一の支えが、恋人であるはずの俺なんだよ。だから…彼女の両親に、恋人のフリをしてくれって頼まれたんだ」
時間にしたら何十秒なんだろうけど。
2人の間に流れた沈黙は、かなり続いたような気がした。
必死に頭の中を整理しようとしている雅志と。
そんなアイツの言葉をじっと待っている俺。
だけどその沈黙を破ったのは、俺達では無かった。
雅志が、どうやって梨香から聞いたのかは分からないけれど。
俺は…きちんとコイツに説明しなくちゃいけないんだ。
それが、友人を傷つける結果になったとしても。
「あぁ。だってそうだろっ?お前は別の学校に彼女がいるんだよな?だったら、何で篠原さんの彼氏になってんだよ?いくら記憶がないからって、おかしいだろっ!?」
小柄な雅志は、自然と俺を見上げる体勢になり。
切羽詰まったような表情で、早口でそう捲し立ててきた。
「俺しか…分からないんだよ」
「はっ?」
「篠原さんは、俺の事しか分からないんだよ。親も先生も友達も、誰の事も分からないって言うんだ」
その事実を知らなかったのか、雅志の動きは止まっていた。
曇った表情のまま、じっと俺を見上げてくる。
「そして、俺の事を彼氏だって思い込んでるんだ。記憶の無い彼女にとっての唯一の支えが、恋人であるはずの俺なんだよ。だから…彼女の両親に、恋人のフリをしてくれって頼まれたんだ」
時間にしたら何十秒なんだろうけど。
2人の間に流れた沈黙は、かなり続いたような気がした。
必死に頭の中を整理しようとしている雅志と。
そんなアイツの言葉をじっと待っている俺。
だけどその沈黙を破ったのは、俺達では無かった。