愛かわらずな毎日が。

「スプーンで直接食べるだなんて、バカなことしないでちょうだい!あぁ、信じられない!」

買ってきた食料品を冷蔵庫に詰めながら母親が言う。


『いい歳して』


いつその言葉が出てくるのか、昼食の入る余裕もないくらいアイスとお菓子の詰まったおなかを擦りながら聞いていた。


「だいたいそんなだらしない生活してるから、いつまで経ってもみっちゃんがお嫁にもらってくれないんだわ」


「………え、」


予想外の言葉が飛び出してきた。

今までそんなこと一度も口にしなかったから。


『まぁくんが、お姉ちゃんより先に孫を抱かせてくれたし。のぞみも有名進学校に入ることができたし。もう、なにも言うことないわ。あんたに期待してないから。お好きにどうぞ』


なにかにつけて浴びせられてきた言葉。

その言葉を真に受けて好き勝手にやってきた。


今さらそんなこと言われても困る。

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