愛かわらずな毎日が。

「フフフーン、フフ、フフフフーン」


そうか。そうだったのか。

あいつ、間宮さんのことを、ねぇ。


いいんじゃない?

なんか、ものすごく。

うん。お似合いかもね。


「なんだ。やけにご機嫌だな」

「ん?あ、福元。お疲れ」

外回りから戻った福元と遭遇した俺は、手に持っていた有給休暇の申請書をヒラヒラとさせる。


「総務に持っていったんだけど、記入漏れがあったから受け取ってもらえなかった」


「あぁ、そう」


「でも。面白いの見ちゃったんだよね。
……あ。面白いっていうか。かわいいっていうのかな。だからだよ。なんだか気分がいい」

そう言って福元の肩に手を置いた俺。

暑苦しいな、なんて嫌がる福元の耳元で囁くようにこう言った。


「間宮さん、超かわいかった」


ピクンと、僅かながら福元の肩が跳ねたのがわかった。

思わず吹き出しそうになったのを必死に堪えた。


ヤバい。楽しすぎる。

福元って、こんなにもわかりやすいやつだっただろうか。


黙ってるけどさ。

気にしてません的な顔してるけどさ。


知りたいんだろ?

知りたくてたまらないよな、きっと。

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