愛かわらずな毎日が。
「いつもお世話になっております。
わたくし、間宮、と申します」
久しぶりの名刺交換も無事に済ませ、福元さんの隣に座って話を聞いていた。
目の前の、50代後半くらいの人の良さそうなオジサンは、終始ニコニコしながら福元さんとの会話を楽しんでいるようだった。
会話の半分は仕事の話で、あとの半分はゴルフやら野球やら、以前どこかの店で飲んだときの話。
はっきり言って、私がここに居る必要があるのだろうか、と首を傾げてしまいたくなる。
それに。
素敵な出会いが、って。
まさか、このオジサンとどうにかなるわけでもないだろうし。
って、なに考えてんの。
仕事中でしょ、いちおう。
「お忙しいところ、お時間いただきありがとうございました」
深々と頭を下げる福元さんを真似て私も頭を下げた。
「行こうか」
フッと目を細めた福元さんのひとことで、全身から緊張という名の力が抜けていく。