愛かわらずな毎日が。

「福元さんが第三……って。じゃあ、柴田部長はどうなるんですか?」


定年にはまだ早すぎる年齢だし。

どこかの部署に異動、……とか?


「柴田部長ね。ほら、前からあまり体調良くなかったでしょ?検査、受けたらしいんだよね。
そしたら結果がね。……まぁ、いろいろと相談して、6月いっぱいで辞めることになったから」

「……そう、ですか」


欠勤の連絡はたびたび受けてきたから、体の調子が良くないことは知っていたけれど。


「保険のこととか、また柴田部長と話しておいてくれる?頼んだよ」

そう言うと、田辺部長はまたお茶をすすった。


柴田部長が、退職。

福元さんが、第三営業部の部長……。

第三、……ってことは。


本社の営業部は、第一、第二、第三の3つにグループ分けされている。

本社管轄区域を3つに分け、本社周辺を第一、北区と東区を第二、南区と西区を第三営業部が担当している。

本社営業部には現在32名が在籍しているのだけれど、約半数が第三営業部に配属されている。

他のグループより担当エリアが広域であるというのが一番の理由。


第三には、比較的若い人たちが集められているから、ベテランの営業さんたちに比べてフォローしなくてはけないことも多いだろう。

担当するエリアには、厄介な顧客が多いらしいし。

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