愛かわらずな毎日が。
「どうしたの?さっきから、ため息ばっかり」
相変わらず小さな弁当箱を広げた香織が、心配そうな表情をしてこちらを見ていた。
「………え?……あ。う、ん」
「なによ」
「………なんか、」
「なんか?」
「いろいろ、考えてたら……」
「なにを?」
「………え、っと」
割り箸をパチンと割って、大きく息を吐き出した私。
今もまだ、胸がざわざわしてる。
「間宮さんらしくないですよー。そういう、ウジウジ?モジモジ?した態度」
森下がそう言うから、ウジウジなんかしてない、と言って胸元をさすった。
「なによ。気分でも悪いの?」
香織の言葉に首を横に振る。
「……だって。なんか、」
「うん?」
「……福元さん、いつも笑顔だから」
「………え?」
「もしも私が、他の部署に異動することになったら。……福元さんみたいに笑っていられるのかな、って。そう考えたら、なんだか、」
もう何年も同じ仕事をこなしてきた。
今の部署の居心地の良さにどっぷり浸かっている私に、新しい仕事を覚える気力なんてないし。
新しい部署で、福元さんみたいにいつも笑顔でいられる自信もない。