愛かわらずな毎日が。
「なるべく早めに提出してくださいね」
柴田部長に書類の入った封筒を渡し、チラリと福元さんに視線を送る。
……今日も忙しそう。
6月に入ってから、柴田部長の退職の手続きのこともあり、いつもより営業部の部屋へ来る機会が増えた。
必然的に福元さんの姿を目にする機会も増える。
入れ替わり立ち替わり誰かがやって来て、指示を仰いだり。
受付伝票、営業日誌、その週の営業目標など、みんなの提出物の確認作業をこなす姿だったり。
いつもそんな状態。
でも。
私が目にしているのは、ほんの一部。
福元さんの抱えている仕事の量はきっと、私が想像している以上のものだと思う。
「間宮さん。これ、経理に持っていって」
「間宮。コピー用紙の補充しておいてくれる?」
営業部の部屋に顔を出す機会が増えれば、頼まれる雑用も増える。
以前の私なら、それくらい自分でやってよ、と思っただろうけど。
今は、福元さんと比べたら大した仕事じゃない、と思うくらい。
なんだか、不思議。
自分の中で何かが変わっていくことが、嬉しいような。
こんな自分も悪くない。
そんなことを思ったりもした。