愛かわらずな毎日が。
「福元部長と、なにしてたんですか?」
福元さんの手伝いを終えて席に戻ると、待ってましたと言わんばかりの勢いでやってきた森下が、目をキラキラと輝かせて私の腕を掴んだ。
「……あ。ケーキ、切り分けてくれた?」
「…………。なんですか、それ。答えになってないんですけど」
眉間にシワを寄せ、ムッとした表情の森下。
少し遅れてやってきた香織が、
「ふふ。遅かったじゃない。なにしてたの?」
と、森下と同じことを訊いてきたものだから、
「ケーキ、切り分けてくれた?」
と、同じように返した。
「分けたけど。………なに、その返しは」
「そうですよ。ケーキのことなんかどうでもいいんですよ。福元部長となにをしていたのか、って訊いてるんです!」
「…………べつに。ふつうに、」
「べつに?」
「ふつうに?」
「備品の場所を教えてあげただけ。
ほら。4月に保管場所を移動させたでしょ?
福元さん、そのこと知らなかったみたいで。
コピー用紙とか、ホチキスの針とか。場所がわからないから、って」
「それで?」
「他には?」
「……営業用の資料を、綴じてあげてた。
簡単なことなら私にも手伝えるかな、……と」
「それから?」
「ぜんぶ吐いちゃってくださいよ」
「コーヒーを、淹れてあげて。……で。一緒に飲んだ。それだけ、だけど」