スノードーム




本当、世の中ってうまくいかない。



バァァァアアンッ!



綺麗な夕日が教室の中に差し込む時間。


委員会の集まりに行っている優美ちゃんと、隣のクラスの男子(多分)に告白されに行っている雅をボーッと机に伏せながら待っていた。


すると、突然物凄い勢いで開いた教室の後ろの扉。

壊れるんじゃないかと心配になるくらいの大きな音に驚いて慌てて体を起こす。


振り返れば、そこに立っていたのは今一番会いたくなかった人。




「…先、輩」




自然と体はガチガチに緊張して。


口から出た言葉は、想像よりもずっと上ずってしまっていた。



何で。何で先輩がここにいるの。

彼女さんのクラスはここじゃないですよ。




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