雪人
そういって、ラキアはアジトに向けて歩きだした。他の四人も後をついていくように歩きだした。それを見たルイはじゃれあっている二人に声を掛ける。
「遊んでないで行くぞ」
歩きだしたルイを見てエレミールと翼ではばたいて追い掛けたシュレリアだった。
薄暗く不気味な森の中をレジスタンスの人達やルイ達がアジトに向けて歩いている。ただ、この不気味な場所にそぐわない騒がしい声が響いていた。
「シュレリアちゃんて風の中級精霊なんだよな?じゃあ、他にいる風の中級精霊もしってるのか?」
先程ラキアに怒鳴られていたベスが、ルイの欝陶しそうな表情の肩にのって頬っぺたをつねっているシュレリアに好奇心に満ちた表情で聞く。ルイの頬っぺたをつねるのを止め、シュレリアは可愛らしい笑顔を浮かべてベスに大きな翡翠色の瞳を向ける。その顔にベスや、その会話を聞いていた他のレジスタンスの表情が緩んだ。
「知ってるよ〜だってね〜中級精霊の中でね〜一番上なんだも〜ん」
「へぇ、すごいんだシュレリアちゃん。じゃあ、そこの不機嫌顔の男と、どうして契約したんだ?」
「秘密だよ〜」
ベスに指を差さされたルイは何も言わずただ黙って歩く。ルイの肩からシュレリアは緑色の翼でバサッとはばたく音を鳴らし、うれしそうに空中を舞っている。舞っているシュレリアが突然、空中で静止する。その様子にどうしたのかと不思議そうな表情でベスがシュレリアを見る。
――ルイ〜何かね〜魔物が来るよ〜前から五匹も〜
――そうか。お前はこっちに戻ってこい
――わかったよ〜
契約者と精霊は喋らずに、頭の中に直接話し掛けることができるコンタクトを使用することが可能である。
コンタクトをやり終えて空中で静止していたシュレリアは、ルイのもとに向けて降下する。シュレリアが肩にのったのを確認し、ルイは前を歩くラキアに話し掛ける。
「ラキア、止まれ」
「どうしてだ?」
話し掛けられたラキアは立ち止まって振り返り、訝しげな表情でルイを見る。他の人達も二人を見て歩くのをやめた。
「前方から魔物が来るからだ。おそらく……五匹のウルフだな」
「なんでそんなことがわかるんだ?」
「ルイの言ってること本当だもん〜もうすぐ来るよ〜」
「遊んでないで行くぞ」
歩きだしたルイを見てエレミールと翼ではばたいて追い掛けたシュレリアだった。
薄暗く不気味な森の中をレジスタンスの人達やルイ達がアジトに向けて歩いている。ただ、この不気味な場所にそぐわない騒がしい声が響いていた。
「シュレリアちゃんて風の中級精霊なんだよな?じゃあ、他にいる風の中級精霊もしってるのか?」
先程ラキアに怒鳴られていたベスが、ルイの欝陶しそうな表情の肩にのって頬っぺたをつねっているシュレリアに好奇心に満ちた表情で聞く。ルイの頬っぺたをつねるのを止め、シュレリアは可愛らしい笑顔を浮かべてベスに大きな翡翠色の瞳を向ける。その顔にベスや、その会話を聞いていた他のレジスタンスの表情が緩んだ。
「知ってるよ〜だってね〜中級精霊の中でね〜一番上なんだも〜ん」
「へぇ、すごいんだシュレリアちゃん。じゃあ、そこの不機嫌顔の男と、どうして契約したんだ?」
「秘密だよ〜」
ベスに指を差さされたルイは何も言わずただ黙って歩く。ルイの肩からシュレリアは緑色の翼でバサッとはばたく音を鳴らし、うれしそうに空中を舞っている。舞っているシュレリアが突然、空中で静止する。その様子にどうしたのかと不思議そうな表情でベスがシュレリアを見る。
――ルイ〜何かね〜魔物が来るよ〜前から五匹も〜
――そうか。お前はこっちに戻ってこい
――わかったよ〜
契約者と精霊は喋らずに、頭の中に直接話し掛けることができるコンタクトを使用することが可能である。
コンタクトをやり終えて空中で静止していたシュレリアは、ルイのもとに向けて降下する。シュレリアが肩にのったのを確認し、ルイは前を歩くラキアに話し掛ける。
「ラキア、止まれ」
「どうしてだ?」
話し掛けられたラキアは立ち止まって振り返り、訝しげな表情でルイを見る。他の人達も二人を見て歩くのをやめた。
「前方から魔物が来るからだ。おそらく……五匹のウルフだな」
「なんでそんなことがわかるんだ?」
「ルイの言ってること本当だもん〜もうすぐ来るよ〜」