雪人
それもその筈。誰が好き好んで死骸が散乱して異臭を放つ根源の所を歩いて、シモーズの所まで行こうとする人がいようか。シモーズには悪いが、ここにいる誰もがその役を避けたいはず。そんな中、一人空気が読めないシュレリアが小さな手を挙げた。みんなの視線がシュレリアに集中する。
「はいは〜い、私がなんとかします〜」
そういうな否や、凄く強い突風が吹き付ける。突然のことに誰も対応ができず、風に体を持っていかれないように足に力を込める。漸く風が止み、シュレリアがいつのまにかシモーズの上空に移動していた。
「ほら〜見てみて〜」
シュレリアの方向に全員が目を向けると、なんと、異臭や残骸がすべて消えていた。先程の風でどうやら全部飛ばされた。全員がシモーズに近寄る。
突風によって倒れたシモーズの体にはこびり付いた異臭が漂うぐらいで、外傷はない。
「エミル、水を……」
「うん」
エレミールは魔力を手に込めて、シモーズに向けて魔力を込めた手をかざす。倒れているシモーズに上から水が掛かり、こびり付いた異臭を洗い流す。今度はびしょびしょに濡れたシモーズに向けて魔力を炎に変化させ、体に弱々しく火力を当てた。
「エミル、お前にとって相反属性は厳しいだろ。俺が代わる」
「大丈夫だよ。このくらいの炎だから」
ルイの優しい気遣いエレミールは嬉しさに顔を綻ばせながらと断った。炎の魔力を当てつづけ、漸く乾いたシモーズはもそもそと身じろく。額に掻いた汗を手の甲で拭うエレミール。
いきなりカバッと起き上がり辺りをキョロキョロと瞳を動かすシモーズ。自分の姿を思い出し青ざめるが、体に何もついていないのに気付いて安堵のため息を吐く。
「気付きましたか、シモーズ」
「よし、シモーズも気付いたことだしアジトに向かうぞ。やれやれ、とんだ道草をくった」
ラキアを先頭にしたシモーズ以外の全員は歩きだした。状況についていけず自分の扱いに悲しくなり、泣く泣くついていったシモーズであった。
「はいは〜い、私がなんとかします〜」
そういうな否や、凄く強い突風が吹き付ける。突然のことに誰も対応ができず、風に体を持っていかれないように足に力を込める。漸く風が止み、シュレリアがいつのまにかシモーズの上空に移動していた。
「ほら〜見てみて〜」
シュレリアの方向に全員が目を向けると、なんと、異臭や残骸がすべて消えていた。先程の風でどうやら全部飛ばされた。全員がシモーズに近寄る。
突風によって倒れたシモーズの体にはこびり付いた異臭が漂うぐらいで、外傷はない。
「エミル、水を……」
「うん」
エレミールは魔力を手に込めて、シモーズに向けて魔力を込めた手をかざす。倒れているシモーズに上から水が掛かり、こびり付いた異臭を洗い流す。今度はびしょびしょに濡れたシモーズに向けて魔力を炎に変化させ、体に弱々しく火力を当てた。
「エミル、お前にとって相反属性は厳しいだろ。俺が代わる」
「大丈夫だよ。このくらいの炎だから」
ルイの優しい気遣いエレミールは嬉しさに顔を綻ばせながらと断った。炎の魔力を当てつづけ、漸く乾いたシモーズはもそもそと身じろく。額に掻いた汗を手の甲で拭うエレミール。
いきなりカバッと起き上がり辺りをキョロキョロと瞳を動かすシモーズ。自分の姿を思い出し青ざめるが、体に何もついていないのに気付いて安堵のため息を吐く。
「気付きましたか、シモーズ」
「よし、シモーズも気付いたことだしアジトに向かうぞ。やれやれ、とんだ道草をくった」
ラキアを先頭にしたシモーズ以外の全員は歩きだした。状況についていけず自分の扱いに悲しくなり、泣く泣くついていったシモーズであった。