ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
そんなことわかっているよ。

出かける前にお茶が出せるように、そのためにいつもみんなより1時間も早く出社してきているんだもん。

お掃除してお茶出しの準備もして、いつだってみんなのために頑張ってきたのに……


「俺ももうすぐ出かけたいんだけど?」


それなのに……

どうして、みんなわたしのことをそういう扱いするのよ!


「そんなに飲みたいんなら自分で入れればいいじゃないですか!」


児島さんに思わずそう言ってしまった。

言ったあとに、しまったと思った。

なんてことを……

わたしは言ってしまったのだろう。


「ごめんなさいっ。すぐに準備してきます」


驚いている児島さんに申し訳なくなって、急いで給湯室に向かった。
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