ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「ごめん。お茶、すぐにいれるから」


背を向けて声だけ普通を装った。

こんなところで泣いているのを知られたら怒られちゃうかな。


「今日さ、仕事早く終わるから。一緒に帰ろうか?」


それなのに予想していない答えが返ってくる。

突然どうしたの?

今までそんなこと言ったことなんてなかったのに。


「う、うん。わかった」

「泊まっていくだろ?」

「でも、今日はお泊りの準備してこなかったから……」

「一度、カホの家に寄るよ。着替えとか必要なものがあるなら取ってくればいいだろ」


こんなときにそんなやさしい言葉、かけないでよ。

嘘ばっかり。

今日も本当は忙しいくせに。

さっきのわたしの態度を見ていたんでしょ?

それで変だと思ったから、そんなこと言うんだってわかっているんだから。
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