ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「それではお預かりします」


メーカーの方から見積書とカタログを数冊受け取る。

それはずっしりと重く世良課長の仕事の重さも同時に感じた。

受付からの視線を感じながらも、平然を装いメーカーの方を見送る。

そして設計課に戻ろうとエレベーターを目指したとき、わたしを呼びとめる声に足を止めた。


「ごめんね。忙しいところ」


楓ちゃんが遠慮がちに言う。

権力でヒロくんを手に入れようとしているのに。

楓ちゃんの態度はそれと正反対だった。

逆にそこに裏がありそうで、わたしは構えてしまう。
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