ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
この日は夕方、ヒロくんには現場調査の仕事が入っていた。

そのため現場から直帰するので早く帰れそうということで、わたしも急遽マンションに寄った。

一緒に夕飯を食べようと食事を作り、ヒロくんを待ちながら、ぐったりした身体をソファに預けてテレビを見ていた。


だけど……

遅いなあ。

9時を過ぎても帰って来ない。

心配になって電話をしようとしたらメールが入っていることに気づく。

ヒロくんからだった。

急に部長に誘われて遅くなるということだった。


今日も遅くなるんだ……


冷め切ったお料理にラップをして冷蔵庫に入れて、冷凍できるものは冷凍庫にしまい……

なにもなくなったテーブルを眺めながら虚しさが襲ってくる。

それを避けるように。

その日は食事をとることのないまま、シャワーを浴びて先にベッドに入った。


それからほどなくして、ヒロくんが帰ってきたけど。

わたしは眠った振りをしてリビングにいくことはなかった。
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