ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「スーツ皺になっちゃうよ」

「なんだ。起きてるんじゃん」

「今、目が覚めたの」

「だから身体が熱いのか?」

「そんなに熱い?」

「なんとなく体温が高いような気がする」

「たぶん寝ていたからだよ」


わたしがそう言うとヒロくんの腕が背中にまわってきて……

こっち向けよとわたしの身体をひっくり返して見下ろすヒロくんに涙が出そうになった。


「どうした?」

「ん?」

「元気ないような気がする。遅くなったから怒ってるのかよ?」

「怒ってないよ。部長に捕まったんでしょ?」

「……ああ」

「夕飯、冷蔵庫と、あと冷凍できるものは冷凍庫に入っているけど。なにか食べる?」

「いや、いいよ。俺も寝る」


ヒロくんはそう言うと、シャワーを浴びてくるとベッドルームを出て行った。

ベッドの中に残る甘いフルーティーな香りには覚えがある。

その香りを嗅ぎながら、こらえきれず涙がこぼれた。
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