ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「そういうことですから。あとは大丈夫です。こいつには俺が付き添って家に送り届けますから。どうぞ安心して下さい」


ヒロくんがそう言うと世良課長は肩を竦める。

でもどうしよう。

わたし、さっきの返事をしていない。

今のタイミングで言っておかないと、あとがないというか……

二人きりだと世良課長のペースにのせられてしまいそう。


「待って下さい!」


わたしは点滴室を出て行こうとする世良課長を呼び止めた。


「あの、さっきのお返事なんですけど」

「それなら、今度でいいよ」

「いえ。今、しなきゃいけないんです」

「西倉の前なのにいいの?」

「……はい」

「きついな。それだと聞く前から答えはわかっちゃったな。というより、聞かなくてもわかってはいたけど」


世良課長がふっと笑ってくれたので、少しだけ心が軽くなったような気がする。

余裕の男はこんなときでも格好いい。
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