ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
点滴が終わり病院を出る。


「家に送る」

「ヒロくん?」

「ん?」

「ヒロくんのマンションがいい」


それに明日は土曜日。会社も休みだからどうしてもそうしたかった。


「別にいいけど。でも今日は家でおとなしく寝ていた方がいいんじゃないか?」

「ううん。今日は一緒にいたいの。どうしても……。だめ?」


一分一秒。それすら離れていることがもったいない気がする。

限られた時間、残された人生のうち、少しでもヒロくんと一緒に過ごしたい。

無性に今そう思う。


「俺はむしろカホと一緒に暮らしたいと思っているくらいだから。もちろんいいに決まってるよ」

「…ふふっ」

「なんだよ?」

「ううん。なんでもない」


さっきのセリフ。

涙が出そうなくらい、うれしかったよ。

そんなこと、照れくさくて言えないけど。

すごくすごく感動したんだ。
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