ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
そして、その日の夜、ヒロくんと今後のことを話し合っていた。結婚といっても周囲への挨拶や婚姻届だけで済むことではない。


「新居はどうする?」

「ここでいいんじゃない?」

「でも狭くないか? 部屋も2つしかないし」

「当分は大丈夫じゃない? 特に不便はないよ」

「でも子ども、欲しくないか?」

「それってすぐじゃなきゃだめ?」

「そういうわけじゃないけどさ……」


あーあ。ヒロくん、不貞腐れちゃったよ。

そういう意味じゃないのにな。


「ヒロくん、あのね、わたしはヒロくんとの子どもはすごく欲しいと思っているよ。でもね、もう少しあとがいい。ね? この意味わかる?」

「意味? 仕事のこと?」

「それもあるけど。でも違う」

「じゃ、なんだよ?」

「もっと二人でいる時間が欲しいの。ずっと離れていたから、わたしはもっとヒロくんに甘えたい」


まだまだ、お子様なんだよ。わたしって。

ヒロくんをしばらく独占したいから子どもはそのあとでなんて、こんなわたし、母親になれるのか不安なんだけど。

でもそれが正直な気持ちなの。
< 309 / 311 >

この作品をシェア

pagetop