【B】明日は来るから 【優しい歌 外伝】




何度も心の中で話しかけながら
体は恭也を求め続ける。


最後の夜。




求め続けたのは、
恭也の甘い囁き。







そんな甘い囁きの一言、一言を
私は自分の中に必死に刻み付けながら
眠りについた。




翌朝、鞄の中から取り出したペンで
キャビネットに手紙を置く。








ごめんなさい。


もう貴方の傍には
居られません。



これ以上は、
私が恭也を破滅させてしまう。




探さないでください。

さようなら




神楽










今も眠り続ける愛する人を見つけて、
私は荷物を持って
その部屋を後にした。







貴方の甘い囁きを忘れない。








素敵な日々を有難う。


















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