砂のオベリスク~第七大陸紀行~







 だったら厨房の食料を勝手に頂戴することも考えたけれど、どこか気がとがめて外にでる。



空腹感はさらに増していた。
ひどいとはいっても、たしかに食べ物の香りもしていたのだ。


あらゆる人から素通りされて、次の店を探す気力もわかない。


私は出てきたばかりの店の裏に回った。







  
残飯を漁るのだ。












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