砂のオベリスク~第七大陸紀行~

アディマロという男









「フレウガーナ!」





 戸を破るように開けて、息の乱れた男が飛び込んできた。


これまでさんざん見てきた仮面の僧。


彼は一人だった。息を整える間もなく仮面を剥ぎ取って工房内を走り、フレウガーナの後ろに立つ。






「巡回が来る。早く逃げるんだ」
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