はだかの王子さま

 え……!

 死……って……!

 衝撃的な言葉に、不安が増して。

 思わず見上げたわたしの背中を、星羅は軽く叩いた。

「大丈夫、誰も死なないよ」

 そう、優しくささやいて、星羅はふわり、と笑う。

「九個の鍵が開くなら。
 扉を開ける、少なくとも十二時間前には、フルメタル・ファングと入れ替わればいいってコトだよね?
 それなら、真衣に誕生日おめでとう、のお祝いぐらい言えそうだな……」

「……って、おい。貴様、本気か?
 何日、ウチに居座る気なんだ!
 そんなに長い間サボって、この、超多忙な時期に、更に仕事を増やせ、と?」

 険悪に目を細めるお父さんに星羅は、手をパタパタと振った。

「それこそ、フルメタル・ファングの影武者なら、シャドゥ・スパイダーが出来るんじゃないか?
 師弟だし。
 仕事を、仲良く半分分けにして、なんとか乗り切るっていう案を僕は、提案するよ?」

「却下だ!
 大体、次々に二人も影武者だなんて、絶対にバレるぞ」

「内藤なら、絶対他の誰にも気づかれないよ。
 それに、万が一バレたら。
 『桜路は、刺客が怖くて逃げた』と言えばいい」

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