はだかの王子さま
 思わず、星羅を見上げれば。

 にこっと笑う星羅と、目が合った。

 うぁ……やっぱり、キレイ過ぎ~~!

 真っ正面で視線が絡んだその途端。

 わたしの顔から火が吹いたか、ぐらいな勢いで熱くなり。

 すぐに、星羅から、目を背けちゃった。

 うう、わたしって感じ悪い~~

 やっぱり、まともに顔が見られない様子に、星羅は困ったように、ため息をつき。

 お父さんは、やれやれ、と肩をすくめた。

「思惑がどうあれ。
 いい加減、桜路の顔に慣れるためにも。
 ヒューマン・アウトしたお前と真衣が一緒に居ることにやぶさかでは無い。
 が、時期が悪過ぎる」

 お父さんは、厳しい顔をして、低く声を出した。

「刺客がここまで来たらどうするつもりだ?
 なるべくこちらに引きつけておくが、万が一、ということは、ある。
 桜路も知っている通り、真衣はこちら側の普通の子供と同じように、育てた。
 お前の邪魔はしても、守りにはならないぞ?」

 そんなお父さんに、星羅は、にっこり笑って受け合った。

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