はだかの王子さま
「誰が誰を守るって?
 もちろん、僕が、真衣を守るんだよ?
 だから、真衣が、普通の女の子で十分だ」

 そう言って、星羅は、わたしの手をぎゅっと握りしめた。

「内藤は、自分の娘が心配なんだろうけど、僕だってそうさ。
 それに真衣の受難は、僕が真衣を好きになってしまったせいでもあるんだ。
 出来ることなら、離れた場所で心配しているより、自分の手で守りたいんだ。
 ……いや、命に代えても絶対守ってみせる」

 なんて。

 お父さんの目をまっすぐ見て言い切る星羅の声にきゅんと、胸が鳴る。

 そんな頼もしい言葉が、とっても嬉しかった。

 お父さんの方も、星羅の言葉に打たれたのか。

 深くため息をついて、諦めたように言った。

「そこまで覚悟があるなら、いいだろう。
 桜路は、真衣とここにいろ。
 四月三十日の正午までならなんとか、お前の代わりを務めてやる」

「フルメタル・ファング!」

 わがままを聞いてもらってすまない、と。

 頭を下げる星羅に、さっさと顔を上げろ、と言って、お父さんは、言葉を続けた。

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