はだかの王子さま
「ただし。
 俺が、お前の代わりを務めるなら……かなり『痛い』ぞ?
 俺は、忍じゃないからな」

 そういえば、お父さんたち。

 簡単に入れ替わる、なんて話をしているけど……!

「……知ってる。
 でも、手柔らかに頼むよ」

 なんて、星羅も苦い顔して言ってるけど。

 お父さんは、二階にある、自分の部屋に星羅と賢介を案内し始めた。

「具体的に、どうするつもり?
 痛いって、何よ!?
 星羅に、何をするの!?」

 心配になったわたしが聞けば、お父さんは、星羅をリビングから追い出して、わたしだけに言った。

「死んだり、大けがになるようなことはしないさ。
 だが、ただもう一つ。
 真衣に、言ってないことがあるんだが」

「今度は、何よ!」

 今更もう、絶対、驚かないんだから!

 そう誓って、お父さんの顔を見上げれば。

 お父さんは、言った。

「……実は、俺は人間ではない。
 したがって、俺の娘である、真衣。
 お前もそうだ」

「う……うん」

 ぜんっぜん自覚ないけど。

 話の流れからすると、そうよね。

 ビッグ・ワールドの貴族で、向こうとこちらの扉を開く、門番とその娘。

 これが、ただの人間だったら、そっちの方が驚くもん。
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