はだかの王子さま
「ん~~気分かな~~?
ヒューマンタイプだと、真衣が抱きついてくれないからね。
せっかく二人でいられるのに、真衣が固まったままだと寂しいし」
うぁ……星羅に気を使わせちゃった……!
でも!
でもっ……それ、なかなか治らないのは事実で……!
キレイな星羅より、今の姿の方が、いいなぁ。
「ごめん……ね?」
思わず、上目遣いになっちゃったわたしを、星羅は、ふわり、と抱きしめた。
「いいよ、大丈夫。
時間は一杯あるから、ゆっくり慣れていこうよ」
うん!
そうだよね。
わたしの誕生日まで、ずっと星羅と一緒だもん。
ちょっとづつでも、見慣れていけばきっと……!
狼の顔のまま、にこっと笑う星羅に、私のこころも、ほっとほどけたけれど。
星羅の顔をしたお父さんが少し硬い声で、星羅にささやいているのを聞いちゃった。
「ねぇ、桜路。
『傷』で力が出ない、なんてことはない?
もしかして『跡』が目立たないように獣の姿で降りて来た?」
傷跡!?
星羅、どっか怪我してたっけ……!
ヒューマンタイプだと、真衣が抱きついてくれないからね。
せっかく二人でいられるのに、真衣が固まったままだと寂しいし」
うぁ……星羅に気を使わせちゃった……!
でも!
でもっ……それ、なかなか治らないのは事実で……!
キレイな星羅より、今の姿の方が、いいなぁ。
「ごめん……ね?」
思わず、上目遣いになっちゃったわたしを、星羅は、ふわり、と抱きしめた。
「いいよ、大丈夫。
時間は一杯あるから、ゆっくり慣れていこうよ」
うん!
そうだよね。
わたしの誕生日まで、ずっと星羅と一緒だもん。
ちょっとづつでも、見慣れていけばきっと……!
狼の顔のまま、にこっと笑う星羅に、私のこころも、ほっとほどけたけれど。
星羅の顔をしたお父さんが少し硬い声で、星羅にささやいているのを聞いちゃった。
「ねぇ、桜路。
『傷』で力が出ない、なんてことはない?
もしかして『跡』が目立たないように獣の姿で降りて来た?」
傷跡!?
星羅、どっか怪我してたっけ……!