はだかの王子さま
「もちろん、本当の所は、タネも仕掛けもある、ただの手品ですが。
 これを本物だと言っていただければ、僕たちも、色々仕掛けたかいがあるって言うもんですよ」

 証拠に、海や、空をゆくモノ共は、船舶にご迷惑をかけてないでしょう、なんて。

 星羅の顔をしたお父さんは、琥珀色の瞳を細めると。

 改めて、マイクを握り直し、テレビカメラを真正面に見て笑った。

「レディース、アンド、ジェントルメン!
 紳士、淑女の皆々様!!
 今年、フェアリーランドは、一味違った趣向を凝らし、皆様のご来場をお待ちしてます!!
 なお、本年に限り、毎年いただいていたお休みを返上して、皆様をお迎えいたします。
 毎年の定休日の五月一日は、特別にパーティーを開きます。
 招待状は、この報道を見ている皆々様に!
 セイラ・オウジから、招待状をもらった、と言っていただければ、無料でフェアリーランドに入園出来ますよ。
 この、ゴールデンウィークは、是非、皆様お誘い合わせの上、フェアリーランドにおいでください!!」

 そう宣伝し終わった途端。


 ピューーィ


 なんて、高い音を響かせ。

 セイラは、あの、でっかい竜を呼び寄せた。
< 195 / 440 >

この作品をシェア

pagetop