はだかの王子さま
 幻想も、魔法も、夢も、全く関係ない。

 現実にある学校の、クラスメイトの声にほっとして。

 わたし、星羅の影から、飛び出した。

「待って! 真衣!」

 なんて、星羅は止めたけれど。

 相手が、いつも会ってる、一番の友だちの美有希だったから。

 わたしには、危機感なんて、ちっっとも感じなかった。

 だから、わたし。

 星羅の止めるのも聞かず、がちゃっと玄関の扉を開けちゃったんだ。

 ……

 ………。

 そして、そこには、美有希が、いた。

 ……確かに、いたんだけども。

 美有希が今、着ている衣装を見て、わたし、目を見張っちゃった。

 ……だって!

「……美有希……まるで、童話のお姫様みたい……!」

 美有希の髪は、学校で見た時よりも長く伸び、縦ロールに巻いてある。

 そして、何よりも、その服が。

 ロング・スカート、と言うよりも、すその長いドレスみたいだったんだもん!

 基本は、薄いピンク色で、裾や、袖口、布レースの端を真紅で縁取った、今までに見たことの無い、斬新なデザインだ。

 普通、ピンクなんて、何となく恥ずかしくて、着れないもんだけど、これは違った。

 とても可愛いく派手なのに、上品で優しい感じがする。
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