はだかの王子さま
 フルメタル・ファングの本当の娘にしては容姿が、まるでキレイじゃない、と美有希に言われて、グサッと胸に刺さる。

 今まで、すごく気の合うお友達だと思ってたのに……!

 美有希は、そんなことを考えてたんだ……!

 一言ごとに傷つくわたしの心なんて無視して。

 美有希は、更に言った。

「父は、どんなに身分の低い、卑しい女にでも、情けをかけてしまうのですよ。
 大方、お酒をたくさん召した後に、一夜を限りに遊んだ女に泣きつかれ。
 全く関係ない子を押し付けられたのだと、母も申しておりました」

 我が父ながら、本当にしょうがないヒトですわ。

 なんて……!

 手の甲を口に当てて、ころころ笑ったけれども!

 なんて、こと!

 美有希は、わたしが、お父さんの子じゃないんじゃない?

 って言っているだけじゃない。

 お父さん自身も悪く言い。

 わたしのまだ見たことのない、お母さんについても、蔑(さげす)んだ言葉だった。

 美有希が、そんなコだった、なんて信じられなくて。

 何だかすごく、すごく悲しくて。

 うるっと涙が出て来きそうになった。

 そんなわたしに、励ますような視線を送ってくれた星羅は、次に冷やかに美有希を見た。

「……フルメタル・ファングとは、それなりに、長い付き合いだけどね。
 彼が酒好きで、優しすぎるのは認めても、そんなに女好きだったって、初めて聞いたよ」

「……」
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